ベトナムのSEO集客で基本的な施策を3つご紹介!具体的な方法とメリット・デメリットを解説
この記事ではベトナムのSEO集客で基本的な施策を3つご紹介!具体的な方法とメリット・デメリットを解説いたします。
ベトナムでのSEO集客を始めてみようと思っているものの、言語や文化も異なるため、どのようなSEO施策から始めたら良いのか迷っている方も多くいるはずです。
今後ベトナム進出を検討している企業、これからベトナムでのSEO集客を本格的に始めたい方に向けて解説いたします。
この記事の筆者
Yudai Murata
ベトナムにて大手日系企業・ナショナルクライアントのWEB広告運用案件を複数担当
青山学院大学卒業後、株式会社sizebookにてEC・美容業界、人材・消費財・飲料品メーカーなどのWEB広告運用・フロント業務を2年間担当。
その後、ADKホールディングスに転職、ベトナムオフィスに駐在。
日系企業・外資系企業のフロント(営業)とWEB広告運用を中心にナショナルクライアントのプロジェクトマネジメント、チームマネジメントを担当。
月間の広告運用額は5万円〜1億円まで幅広く経験。ADKを退職し独立、Mirai Digitalを創業。
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SEO集客とは
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、検索エンジン最適化のことを意味しています。
検索エンジン最適化を行うためには、プラットフォームの検索エンジンのアルゴリズムを理解し、検索結果の上位に表示させるための施策を行います。
SEO集客は、メリットとして顕在層だけでなく、潜在層のユーザー獲得にも有効性があることが挙げられます。さらには、無料で対策・集客ができることから、費用対効果が高く自社の売上・利益の最大化を狙うことも可能です。
ここからは、より詳細にSEO集客について解説していきます。
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SEO集客で利用するサイトの種類
まず、SEO集客を始める際にサイトの種類をご紹介いたします。
サイトの種類によって特徴が異なりますが、大きく分けると下記の3つになります。
- コーポレートサイト(企業のホームページ)
- オウンドメディア
- サービスサイト(サービス・商品ページ)
それぞれ、具体的に見ていきます。
コーポレートサイト(企業のホームページ)
コーポレートサイト(企業サイト)とは、自社の商品やサービス、会社概要、資料ダウンロードや採用などの会社情報を発信するサイトのことを指します。
採用やブランディングのために、コーポレートサイトの制作に力を入れる企業も増えている印象です。
ブランディングやデザインを意識しながらも、SEOでの上位表示を念頭に置きつつ、自社名や地域を含んだキーワードをサイト内に記載することを意識しましょう。
SEO対策をしっかりと行うことで、ブランディングにも有効な上に問い合わせまで繋げられる可能性があります。
オウンドメディア
オウンドメディアとは、自社が所有しているメディアのことを指し、ユーザーに自社のサービスや商品に関連する情報を提供することができます。
自社のコーポレートサイトとは別のドメイン(URL)でオウンドメディアを作成し、そのメディア内で自社の商品やサービスに関連する記事を作成・投稿することで、自社サイトやお問い合わせに繋げることができます。
オウンドメディアでは、集客で狙いたいキーワードを中心に記事を書くことや、事例を掲載できるため、コーポレートサイトに比べるとSEO対策をしっかりと行うことができます。
サービスサイト(サービス・商品ページ)
サービスサイトとは、自社の商品やサービスをより具体的に伝えられるサイトのことを指します。
主にコーポレートサイトの中にサービスサイトを作っているケースが多いため、コーポレートサイトと合わせて対策やユーザーの動線整備を意識することが重要です。
また、類似のものではランディングページ(LP:Landing Page)と呼ばれるサイトもサービスや商品を訴求するという観点では類似しています。
SEO集客のメリットとは
次にSEO集客を行うメリットを4つご紹介いたします。
- 無料で集客の対策ができる
- 潜在顧客までアプローチができる
- 認知度施策・ブランド力向上が狙える
- 効果測定が容易である
これらが挙げられます。具体的にそれぞれのメリットを見ていきます。
無料で集客の対策ができる
SEOでの集客は、広告ではないためGoogleやYahooなどのプラットフォームに払う広告費用はありません。したがって、しっかりとSEO対策を行い上位表示ができれば、中長期で集客を行うことができます。
また、リスティング広告などとは異なり、作成したページは時間と共に上位表示されやすくなり、資産性があるコンテンツを作ることができます。
潜在顧客までアプローチができる
SEO集客では、顕在層はもちろんですが潜在層に向けて集客のアプローチを行うことができます。
具体的には、「商品名」×「評判」などと、「今その商品のことをリサーチしている」ユーザーに向けてキーワードを絞り対策することが可能です。
認知度施策・ブランド力向上が狙える
作成した投稿記事や、事例記事が検索エンジンの上位表示されることで、多くのインプレッションを獲得することができ、認知度アップやブランディングにも優位になります。
認知度施策を最優先で実施したい場合には、Facebook広告などがおすすめです。
効果測定が容易である
SEO経由でサイトに訪れたユーザーの数や実際に問い合わせまで繋がった数が詳細まで分析することが可能です。
また特定のキーワードでサイトに訪れたユーザーも計測することができるため、自社のサービスの売上に最短のキーワードが分かり、対策することができます。
SEO集客のデメリットとは
次にSEO集客のデメリットについてご紹介いたします。具体的には4つほど挙げられます。
- 時間と工数がかかる
- 即効性は期待できない
- 定期的なチューニング・テコ入れが必要
- 外部に依頼する際には費用が発生する
それぞれ詳しく見ていきます。
時間と工数がかかる
SEOからの集客を行うためには、かなりの時間と手間・工数が必要となります。SEOの基礎的な知識・スキルを身につけた上での実装となると、数年単位で時間を要してしまいます。
0からのスタートであれば、費用も時間も工数もかかるため、デメリットとなります。
即効性は期待できない
SEOからの集客の場合、WEBページを作成し、そのページがGoogleやYahooなどの媒体から認識されて初めてスタートとなります。
また、プラットフォームに認識されたからといって、必ずしも上位表されるとも限らないため、即効性を求めると難しい状況になります。
さらには、期間限定のキャンペーンなどの施策としてはSEOでの集客は向かないため、リスティング広告などの即効性が高いものを選択するようにしましょう。
定期的なチューニング・テコ入れが必要
Googleなどのプラットフォームは、定期的にSEOのアルゴリズムの変更・調整を行うため、それらの時期に合わせて対策やチューニングが必要な場合もあります。
近年の傾向として、SEOでページを上位表示させるためには企業サイトが優位と言われたり、健康やお金に関連するキーワードでは上位表示が難しい、などのトレンドがあります。
これらのトレンドを定期的にチェックしておくことや、チューニングが必要となります。
外部に依頼する際には費用が発生する
SEO集客・対策を外部の専門業者に依頼することで、初期費用で10~20万円ほどかかり、さらには月額のSEO対策費用がかかります。
またSEO対策の費用をかけても、そもそも上位表示が必ずしもできるとは限りません。したがって、SEO対策・SEO実績がある企業に依頼することが重要になります。
リスティング広告とSEO集客の違いについて
次にSEO集客とリスティング広告の違いについてご紹介いたします。
リスティング広告とは下記の画像の赤枠で表示されるところが広告のことを指します。
それに対して、SEOはこの赤枠の下に表示されます。
まずこれが前提知識となります。具体的に、下記の4つが違いとなります。
- 費用面
- 時間面
- ターゲット
- 拡大の可能性
詳しく見ていきましょう。
費用面
SEO集客は、リスティング広告と比べると比較的低コストで始めることができます。リスティング広告は広告費用がかかるため、SEOと比べるとコストがかかる傾向にあります。
時間面
SEO集客は、時間面においては長い期間が必要になるため、即効性は期待できません。
一方でリスティング広告は即効性が高い施策になります。
ターゲット設定
SEO集客はターゲットの幅が広いことが特徴です。顕在層から潜在層まで、幅広いユーザーへリーチすることができます。
一方で、リスティング広告はどちらかというと「顕在層」に直接アプローチできる施策になります。
拡大の可能性
SEO集客については、狙うキーワード別で記事を作成できるので、リソース(時間・工数)次第では無限に拡大が可能です。
リスティング広告も基本的には、検索プラットフォームで拡大した後に検索ボリュームなどでの上限が見えてきた場合には、ディスプレイ広告や他の媒体での展開が可能なため、拡大については両者とも可能です。
SEO集客の施策3選
次にSEO集客で基本的な3つの施策内容を解説いたします。結論としては、下記の3つを中心に対策しましょう。
- 内部施策
- 外部施策
- コンテンツ
SEO集客では、サイト内の記事が検索エンジンに表示されて、読まれて始めてスタート地点なため、それぞれの施策を実施する必要があります。
内部施策
内部対策とは、webサイト内のコンテンツ同士やコンテンツ内の構造に関して行う施策のことを指します。数多くの内部施策があるのですが、代表的なものを5つご紹介いたします。
- URLを簡潔にする
- キーワード選定とページの最適化
- ページスピード
- 内部リンクの最適化
- h1/h2/h3などの見出しタグを適切に設定する
URLを簡潔にする
Googleの検索エンジン最適化(SEO)スターターガイドにも記載されているように、URLを分かりやすく簡潔なものに設定することが検索エンジンからクロールされやすくなる1つの要素です。
具体的には、簡潔にページのコンテンツ内容が分かるような文字列にすることがおすすめです。
(例1)ブログページ | ドメイン名/blog |
(例2)資料ダウンロードページ | ドメイン名/download/ |
キーワード選定とページの最適化
キーワード選定とは、ユーザーが検索するであろうキーワードを推測し、それらのキーワードをタイトルダグやメタディスクリプション、見出し、本文、画像タグなどにキーワードを配置・設定することです。
ユーザーの検索意図を満たし、検索エンジンからも評価されやすいようにキーワードを設置することが重要です。
ページスピード
ページのスピードもサイトの評価に大きく影響を与えるため、定期的にサイトスピードをチェック・改善していきましょう。具体的な改善方法は下記の2つです。
- ページ内のソースコードから無駄なコードは削除する
- ページに貼っている画像や動画のサイズを圧縮し、最適化する
ページの読み込みスピードはGoogle Page Speed Insightsを利用して、調べることができます。
内部リンクの最適化
内部リンクとは、サイト内のページ間のリンクを繋げることを意味します。具体的には下記の方法で内部リンク対策を行います。
- ページ間に内部リンクを適切に結び、既存記事と新規記事への相互のリンクを貼る
- 内部リンクのアンカーテキストに関連キーワードを含める
内部リンクを充実させることで、検索エンジンのクローラビリティを向上させ、ユーザーが関連記事へアクセスしやすくするために重要です。
h1/h2/h3などの見出しタグを適切に設定する
サイトのページ内にh1/h2/h3/h4/h5タグを適切に設定することが重要です。
基本的にはh1タグはタイトルを設定し、h2タグには中見出し、h3タグには小見出しを設定することが一般的です。
外部施策
外部対策とは、自社のWEBサイト・オウンドメディアの外部からの評価を得るための施策になります。
具体的な施策としては「被リンク」の獲得があります。他のWEBサイトから自社サイトへのリンクを増やすことです。
この被リンクの数と同時に被リンクの質も重要であり、自社のサイトのドメインパワーを強くすることに大きな影響を与えます。
被リンクの質の観点では、大手企業や官公庁のサイトからのリンクは特に被リンクの質が高い傾向にあります。
コンテンツ
自社のサービスや商品に関連するキーワードで、記事コンテンツを作成していくことでSEO集客が可能です。具体的なSEO集客、特にコンテンツ作成の流れは下記でご紹介いたします。
SEO集客の具体的な流れ
ここからは、具体的にSEO集客の流れをご紹介いたします。SEO集客の流れは下記の4ステップです。
- キーワードの選定
- 記事構成を決める
- コンテンツを作成
- 効果測定と定期的なリライト
詳細を見ていきます。
キーワードの選定
WEBサイトやオウンドメディアにユーザーが流入するためには、キーワード選定と狙っているユーザーが調べそうなキーワードに絞ることが重要です。
ベトナムでのSEO集客であれば、基本的にはターゲットはベトナム人になるためベトナム語での記事作成が必要です。
狙いたいキーワードの検索ボリュームを事前に調べる必要があり、Google広告キーワードプランナーで概算の数値は調べることが可能です。
記事構成を決める
狙いたいキーワードを決めた後に、記事構成を決めます。具体的には、下記の5つを決めることが重要です。
- ターゲット(読者)を決める
- 狙いたいキーワードと関連キーワードを洗い出す
- 狙いたいキーワードで実際に検索上位表示されている競合サイトを分析
→勝機があるか確認する - タイトル・見出しやメタディスクリプションなどを作成する
- 内部リンクの設置場所や画像の設置場所を決める
コンテンツを作成
実際にコンテンツを作成します。記事の独自性や品質、読みやすさやユーザーの滞在時間など総合的に高品質なコンテンツを作成することを意識しましょう。
コンテンツの品質が高ければ、ユーザーのページ滞在時間が長くなり検索エンジンからも評価をされます。このような積み重ねを意識して、検索上位表示を狙いましょう。
効果測定と定期的なリライト
公開したコンテンツの効果測定と分析を行います。
狙いたいキーワードで上位表示されている競合のWEBサイトを分析し、自社のサイトの改善点を洗い出します。
ベトナムの主要キーワードの検索ボリューム一覧
次にここでは、ベトナムの「広告」「マーケティング」「WEB広告」に関連する主要キーワードの月間検索ボリュームをご紹介いたします。
月間検索ボリュームとは、月間で特定のキーワードを検索エンジンで調べられた数のことを指します。
キーワード | 月間検索ボリューム |
---|---|
ベトナム マーケティング | 30 |
ベトナム リスティング 広告 | 10 |
ベトナム 広告 | 70 |
ベトナム web 広告 運用 | – |
ベトナム ウェブ マーケティング | – |
ベトナム ディスプレイ 広告 | – |
ベトナム 規制 | 20 |
ベトナム 進出 | 140 |
ベトナム 集客 | – |
ベトナム seo | 10 |
ベトナム seo 集客 | – |
ベトナム 広告代理店 | 40 |
このように、キーワードによって検索ボリュームの差があることが分かります。狙いたいキーワードを実際の検索ボリュームと照らし合わせて、対策するだけの価値があるか見極めることが重要です。
SEO集客とリスティング広告のどちらに取り組むべき?
最後に、SEO集客とリスティング広告のどちらが良いか解説していきます。
まずはSEOとリスティング広告の違いをまとめてみました。
SEO | リスティング広告 | |
---|---|---|
即効性 | △:6ヶ月〜1年後 | ◎:1ヶ月〜 |
クリック課金 | ◎:無料 | △:クリック単価で課金 |
クリック率 | ◯:上位表示の場合は高い | ◯:広告文で決まる |
費用相場 | 10万円〜 | 20万円〜 |
資産性 | ◎:あり | △:データや知見は溜まる |
専門スキル | △:必要 | △:必要 |
SEO・リスティング広告それぞれにメリット・デメリットはありますが、大きな違いは「即効性」があります。短期間で成果を上げたい場合は、リスティング広告がおすすめです。
一方で、6ヶ月〜1年単位で集客をじっくり行いたい場合はSEO集客がおすすめです。
それぞれのメリット・デメリットや予算感、期間などを総合的に検討する必要があります。
まとめ
この記事では、ベトナムのSEO集客で基本的な施策を3つご紹介!具体的な方法とメリット・デメリットを解説いたしました。
SEO集客は中長期で安定することがメリットですが、一方で対策には時間が必要になります。
また、SEO対策は実際に着手する前に狙うべきキーワードやメタディスクリプションやカテゴリーを分類した上で実行することが重要です。
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